炎症と痛みは同じ??
こんにちは(^^)/
千葉県で理学療法士として、整体院で保険外診療を行なっているガネコです(o^^o)
お久しぶりの投稿になってしまいました(;'∀')毎日の投稿を目標にしてたのに!
全然ダメだなー自分(;´Д`)
今回は自分への覚書を兼ねて、痛みについて書きます。
痛みがあると、まず病院に行かなきゃ!と思いますよね?
そして病院に行くと、ほとんどの病院では、
〇神経が圧迫されているから痛い
〇軟骨がすり減っているから痛い
〇椎間板がつぶれているから痛い
〇骨盤のゆがみがあるから痛い
〇仙腸関節がずれているから痛い
〇姿勢が悪いから痛い
〇筋力がないから痛い
などと、レントゲンやMRIの画像の印象で、科学的・理論的・統計学的にも説明がつかないことを言われてしまいます。
痛みの本当の原因は、上記とは違うのです!!
痛みは電気信号なのです。
発痛物質が侵害受容器を刺激すると電流が生じます。それが神経線維を通って脳に伝えられます。脳でその電気信号を色々な情報を通じて「痛い」と判断しているのです。
また、炎症と痛みは近い存在ですが、イコールではありません。
炎症と痛みに関与する最も重要な物質としてはプロスタグランジンとブラジキニンがあります。
プロスタグランジンは炎症に対しては直接作用しますが、疼痛に対しては直接的な作用はほとんどありません。
一方ブラジキニンは、侵害刺激を伝えるポリモーダル受容体の最も強い刺激物質であることが分かっています。
ということは、発痛物質として最も重要な役割を果たしているのはブラジキニンであり、プロスタグランジンはこの受容体への作用を増強することによって間接的に発痛作用を示す物質です。
つまり、、プロスタグランジンの合成抑制により、ブラジキニンの痛覚受容体刺激作用が抑制され、間接的に疼痛が緩和されるのです!!
お薬では、より確実な疼痛抑制効果が期待できるザルトプロフェンが、プロスタグランジン合成抑制の効果が得られるようです。
痛みが長く続く慢性痛は、抹消の痛覚受容器が過敏になり、脳で痛みが記憶されるようになるため、慢性の痛みにならないように、早めの痛みからの解放が必要になります!
例えば坐骨神経痛の痛みは、神経の先端についているセンサーが刺激を受けています。
軸索反射により痛みが広がるため、神経の走行に一致したようになります。
→神経が圧迫されているから起こる痛みではないのです!!
※軸索反射とは?
偽反射pseudoreflexともいう。末梢神経系において1本の細い求心性神経軸索(神経繊維のこと)が,末梢側で幾本かの枝に分枝している場合がある。その場合,特定の末梢部位を強く刺激して求心性神経軸索の分枝を興奮させると,その興奮が同一の神経の他の軸索分枝を逆行して伝わり,その軸索分枝の末梢側の末端にある種の反応を誘発する。見かけ上,反射のようなこの反応を軸索反射と呼ぶ。たとえば,皮膚の特定の部分に痛み刺激を加えると,刺激部位の皮膚は一過性に蒼白になり,次いで発赤が生じる。
このような痛みの悪循環から私たちができることは交感神経・運動神経が興奮し起こっている筋緊張亢進の部位を見つけ、筋緊張亢進を軽減させ、血管を緩ませてあげることだと思っています。
皆さんの痛みの悪循環から断ち切れるように、頑張っていきます(*^^*)
ではまた♪